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2024/12/21 10:55
福建省大学エイサー大会を彩る沖縄ハイビスカスのトロフィー
今回で10回目を迎える「福建省大学エイサー大会」が、沖縄県と公益財団法人沖縄県産業振興公社の主催で中国・福建省で開催されました。この大会は、沖縄県と福建省の留学生受け入れなどの人的交流や、農業・水産業・商業貿易といった経済交流を背景に行われています。また、福州市には琉球王国時代の琉球人が埋葬されている琉球墓園があり、清明祭の時期にはエイサーが踊られるなど、文化的な繋がりも深い地域です。
このたび、公益財団法人沖縄県産業振興公社様からご依頼をいただき、「福建省大学エイサー大会」の優勝皿と準優勝皿の記念品を制作させていただきました。
制作のプロセス
制作にあたっては、公社担当者様にデザイン案をご確認いただきながら、メールを通じてご希望を伺いました。優勝皿と準優勝皿には、沖縄を象徴するハイビスカスを焼き付けています。私の庭で咲いたハイビスカスを乾燥させ、その美しい花弁をもとにデザインしました。
ガラスの色材にはドイツ製のものを使用しています。これは、建物の窓ガラスの余りをリサイクルして制作する私の作品に最も適している素材です。しかし、ウクライナ情勢の影響でこの色材の入手が困難となり、在庫の色を調整しながら制作を進めました。最終的に、赤いガラスで優勝皿を、こげ茶のガラスで準優勝皿を仕上げることができました。
制作中の困難
制作過程では、準優勝皿のこげ茶色のガラスが割れてしまったり、焼き付けた文字が縮れてしまうなどのアクシデントが発生しました。その都度修正を重ね、なんとか式典までに間に合わせることができました。特にタイトな制作期間の中で、無事に完成できたことに安堵しています。
完成した作品
こうして、渋いこげ茶色の準優勝皿と真っ赤な優勝皿が完成しました。華やかで存在感のある仕上がりになり、制作を担当させていただけたことを大変嬉しく思います。
沖縄と中国の文化交流に少しでも貢献できたことを光栄に思い、今後もこのような素敵なプロジェクトに関わっていきたいと考えています。
最後に
今回の制作を通じて、沖縄の伝統文化や自然の美しさをトロフィーとして表現し、それが福建省でのエイサー大会を彩る一助となれたことを嬉しく思います。記念品を手にした方々が、沖縄と福建省の深いつながりを感じていただけたら幸いです。
今後も、このように地域や文化をつなぐ活動に積極的に取り組んでいきたいと思っています。この記事を通じて、私たちの制作への想いや、沖縄と福建省の素晴らしい関係について少しでも知っていただければ幸いです。
参照サイト:繋がる沖縄ニュースネットHAB沖縄