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2026/03/07 17:24

沖縄菩提樹苑への道
4年前、糸満市米須にある「キャンプタルガニー美術館」を訪れました。
美術館長からさまざまなお話を伺う中で、沖縄戦後にスリランカからもたらされた菩提樹があるという話を聞きました。
「ブッダが悟りをひらいた菩提樹の系統の木が沖縄に植えられている」と聞いたとき、にわかには信じられないような思いでした。
その菩提樹が植えられている「沖縄菩提樹苑」を訪ねました。
そこでは、ダライ・ラマ14世が訪れて植樹を行ったことや、開苑の際には当時のインドやスリランカの日本大使館の方々も参加されたことなどを知りました。
また、スリランカの僧から菩提樹の苗木を受け取った経緯など、長い時間をかけて守られてきたつながりについても伺いました。
苑内はとても丁寧に清められており、枯葉一枚落ちていないほどでした。
そのとき、たまたま一枚の菩提樹の枯葉が落ちているのを見つけました。
その葉をガラスに焼き付け、作品として制作し、キャンプタルガニー美術館へ寄贈しました。
その後、ウクライナでの戦争、イスラエルとガザをめぐる中東の紛争など、世界で争いが続いている様子を目にするたび、沖縄から平和について何か伝えられないかと考えるようになりました。
小さな表現であっても、平和への思いを形にできないかと模索していました。
沖縄菩提樹苑は沖縄東本願寺が管理・維持しており、住職の岸本僧のご紹介で、菩提樹苑の会長である長嶺さんにお会いすることができました。
スリランカから苗木を受け取った当時の話や、その後の育成や維持の苦労などを伺う中で、この菩提樹を次の世代へつないでいきたいという強い思いを感じました。
平和を守り続けることの難しさを感じながら、私はこの菩提樹の葉をガラスに焼き付けることで、ささやかながら平和へのメッセージを伝えたいと考えました。

菩提樹苑の清掃にも参加し、落ち葉を分けていただきました。
葉はとても繊細で、触れるだけでも破れてしまいそうです。
一枚一枚、水と歯ブラシでやさしく洗い、アイロンをかけて形を整えています。

虫や若芽を守るため、苑では落ち葉も丁寧に扱われています。
その葉を手入れしながら、長い時間の流れを感じています。



これから、この菩提樹の葉をガラスに焼き付ける作品を制作していきます。
お越しいただき、どうもありがとうございました。