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2021/05/21 12:41
私は黒味が好き
幸せの四つ葉のクローバープレートには、黒の他に水色(浅葱色)、栗皮色、緑(常磐色)、赤がある。
現在一番人気は、水色(浅葱色)、緑(常磐色)と続く。
私が黒をオススメするのは、場所を選ばずに、インテリアになじみ、プレートに置いたものを引き立てるからだ。
また、四つ葉のクローバーが鈍く銀色に輝く様が、カッコいいからである。
黒のガラスプレートと、銀色の四つ葉のクローバー
黒のガラスプレートに焼き付いた、銀色の四つ葉のクローバーの輝きにグッとくるのは、表面のざらつきにある。
ガラスのツルっとした表面ではなく、陶器や鋳物の表面に似て手に触る凹凸感がある。
それが、四つ葉のクローバーの銀色を引き立て、乗せるものの色味を引き立てている。
母の祖母の時計
大量の写真が出てきた。母や祖母、兄弟たちの子供の頃、私の3歳の写真。
そういえば、母は祖母から貰ったと、腕時計を見せてもらった事がある。
触る事を躊躇われて、ただ見ているだけだったが。
曾祖母が腕に着けていた時計は、幼心に怖かった。
血管が浮いた白く細い腕に、重そうな金の時計が枷のようにも見えたのだ。
譲られる時計
母は「時計屋さんで直して使ってね。」と祖母から貰った時計を小さながま口に入れて、私に譲ってくれた。
曾祖母の腕時計はネジ巻式で、すぐ止まる。使えないからくれたのかと慮る(おもんばかる)けれど、
がま口から覗く鈍い金色を見て、幼い記憶がぱっと光った。
曾祖母の想い出は母を笑顔に
きっと、幼いながら私は、曾祖母の腕時計が、死の象徴に見えたのだ。
痩せた腕に輝く腕時計は、曾祖母が過ごした時間の大半は一緒だったらしい。
母は、姉の結婚式に嵌めたきり、忘れていたらしい。
曾祖母の半分の年齢の私では、まだまだ身に着けるわけにはいかない。
でも、曾祖母の想い出を話す母は、嬉しそうだった。
今度、母と会える時に、この腕時計を嵌めてみよう。曾祖母の話が聞けるかもしれない。
その前に、時計屋さんに持って行かねば。