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2021/03/01 12:33
その日は、風雨が強い日でした。
その日は風雨が強く、傘をさしても無駄に思えて、外に出ませんでした。
窓から眺める空は雲が厚く広がり、雨粒は水の道を幾重にも作り出していました。
翌日は、鳥の声と、冬を超えたような温かな光が届き、私は浮かれて散歩に出かけました。
枝は折れ、遊歩道は道が見えないほど葉で覆われていました。
若葉が風雨に晒されて、朽ちていました
枯れ葉は大きな葉から若葉までさまざまですが、風雨で生まれた枯れ葉は、環境によって作り出されているようです。
虫に食べられたり、風で切れたり、海風に運ばれた海水で焼けたりと、すくすく育ち大きな葉になる前に散ってしまいます。
そんな沢山の若葉が遊歩道を埋め尽くしていました。
それでも、美しいと。
抗えない自然の大きさを改めて目にし、遊歩道に散る若葉たちはその一部であり、大いなる命のリレーを見ているようでした。
葉には穴が開き、雨でくたくたによれて、塩をかぶり変色し、風で葉は切れて一部がなくなっていても、美しいと思いました。
その中から数枚持ち帰り、SUMI9は生まれました。
自然の造形をお手元に
それらの若葉の美しく生命の力強さに惹かれます。
お楽しみいただければ幸いです。