- ホーム
- BLOG
ブログ
2026/09/01 14:43

菩提樹の葉と、役目を終えるはずだったガラスから
前回のブログでは、大皿の制作風景をご紹介しました。
その大皿は今、植物の配置を考えながら、少し立ち止まっています。
葉をもう少し動かしてみたり、離れて眺めてみたり。
「ここだ」と思えるところが見つかるまで、無理に先へ進めずにいます。
制作をしていると、こうして一つの作品を考えながら、別の作品に手を動かすことがあります。
今回はその間に制作している、菩提樹の葉を使った額装作品をご紹介したいと思います。

降り積もった枯れ葉
菩提樹の下には、季節を終えた葉がたくさん降り積もっています。

その中から、作品にできそうな葉を拾い集めます。
形の整ったものだけではありません。
少し曲がっていたり、虫に食べられた跡があったり、葉先が欠けていたり。
けれど、そうした跡も、その葉が木の上で過ごした時間の一部だと思っています。
同じ木から落ちた葉でも、一枚として同じものはありません。

ガラスも、もう一度使えるものを
作品に使うガラスも、私は新しいものだけを使っているわけではありません。
破棄される予定だったガラスを譲り受け、作品に使うことがあります。
一度は役目を終えようとしていたガラス。
そして、木から落ちた葉。
一見すると、どちらも「もう必要とされないもの」かもしれません。
けれど、ガラスにはまだ光を受ける美しさがあり、枯れ葉には生きていた時間の跡が残っています。
その二つを手に取って、もう一度、違う形で残してみたい。
そんなところから、この作品は始まります。

一枚の葉を選ぶ
拾ってきた葉を眺めながら、どの葉を作品に残すかを選びます。
大きさ、葉脈、輪郭、傷の入り方。
きれいだから選ぶというよりも、見ているうちに気になる一枚があります。
「この葉を残してみたい」
制作の最初は、そんな小さな出会いです。
次回は、集めた葉を一枚ずつ洗い、作品に使える状態へ整えていくところをご紹介します。