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2026/08/30 11:54

丸いガラスの中に、ゆうなの景色を
丸く切った一枚のガラス。
まだ何もない透明な円を前にして、
ここにどんな景色を残そうかと考えています。
今回使うのは、ゆうなの花と葉です。
沖縄では、ゆうなは身近なところで見かける植物です。
木には丸みのある大きな葉が重なり、その間から黄色い花が顔を出します。
咲いているときの鮮やかな黄色と深い緑。
その姿を作品に使うため、花や葉を摘み、乾燥させておきました。
乾燥した葉を広げてみると、一枚一枚の表情が違います。
白っぽく色が抜けたもの。
まだ緑を残しているもの。
小さな傷や虫食いの跡があるもの。
生きている木の上では葉の色に隠れていた葉脈も、乾燥するとくっきりと見えてきます。
ただ、見た目には十分乾いているようでも、植物の中にはまだ水分が残っています。
そのため、ガラスに焼き付ける前には、必ずアイロンをかけます。
葉の中に残っている水分をさらに抜き、焼成に向けて準備をしていきます。
アイロンをかけた葉には、細かな葉脈やしわがくっきりと残ります。
一枚ずつ手に取りながら、今度は丸いガラスの上に置く植物を選んでいきます。

そして、いよいよ丸いガラスの上へ。
まずは枝と葉を置いてみます。
大きな葉をどこに置くか。
枝をどこから入れるか。
円の外へどのくらい伸ばすか。
置いては少し離れて眺め、また動かします。
次に、乾燥させたゆうなの花を加えてみました。
花が入ると、葉だけのときとは景色が変わります。
もう少し花を入れようか。
それとも、葉と枝の流れを見せようか。
そして、中央に残った大きな余白。
ここを埋めるのか、それとも何も置かずに残すのか。
今、一番考えているところです。
植物をたくさん置けば華やかになりますが、
何もないところがあるからこそ、一本の枝や一枚の葉がよく見えることもあります。
この植物たちは、このあとガラスに焼き付けていきます。
焼成すると、今目の前にある色や姿が、そのまま残るわけではありません。
熱を通したあとにどんな表情になるのかを想像しながら、配置を決めていきます。
木に咲いていたゆうな。
摘み取って乾燥したゆうな。
そして、これからガラスの中に残っていくゆうな。
同じ植物が、時間とともに姿を変えていきます。
まだ完成の形は決まっていません。
もう少し植物とガラスを眺めながら、
この丸い一枚の中に残す景色を探してみようと思います。