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2025/06/01 13:41




ツタとゆうなの花のガラスボウル

梅雨の沖縄は、しっとりとした雨と花の香りに包まれ、心も潤う季節です。
雨と雨の合間には、百合や月桃の香りがほのかに混じり合い、葉を伸ばす植物たちと土の匂いがふわりと立ちのぼります。
……そんな中、私は少し焦っています。

梅雨時に咲く花はタイミングが難しく、美しくガラスに焼き付けられるか、日々サンプリングを重ねています。
月桃や百合の花を乾燥させ、焼成の準備も進めながら、
「そろそろ、今年のゆうなの花も咲き始めるぞ~!ヤバイヤバイ(><))💦」と焦りながら、ガラスに色を塗布して焼成しています。



そんな中、ふと垣根にクルクルと巻き付くツタの茎が目にとまりました。
その面白い動きに惹かれて、予定外でしたが、ツタとゆうなの花を組み合わせたガラスボウルを制作することにしました。

ゆうなの花は、まるでシルエットのようにガラスに焼き付け、ツタの茎の伸びやかな動きもそのまま写し取りました。




擦れたようなツタの葉は、まるで遺跡から発掘されたような、時の流れを感じさせる仕上がりに。
茎は、器の中を縦横無尽に遊ぶように伸びていて、ガラスの中に自由な風を吹き込んでくれています。



さて、ツタの葉や茎だけでも十分楽しめるのですが、なぜ、あえて「ゆうなの花のシルエット」を加えたのか。
ふっふふ…。

この器、黒いテーブルの上に置くと、花が紫に色づき、明るい場所では黄色に見えるという、不思議な色の変化があるんです。

光によって表情を変える、そんなシーンもぜひ楽しんでいただきたいと思いました。



ただいま、皆さまにお届けできるよう準備を進めております。
来週のブログでも引き続きご紹介しますので、どうぞお楽しみに。




風邪の為、先週は更新が出来ず大変失礼を致しました。
本日もお越し頂き、誠にありがとうございました。

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