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2025/05/18 10:11


恩納の自然2 硝子展が始まりました

「恩納の自然2 硝子展」が始まりました。
足をお運びいただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。

今回は、作品とともに私が影響を受けた図鑑や書籍もディスプレイとして展示しています。にやにやしながら今でも読み返してしまうお気に入りの本を、ガラス皿の横にそっと添えてみました。ナッツや好きなデザートをつまみながら、ゆっくりとした時間を過ごすお供にしていただけたら嬉しいです。

今回初お披露目となるのが、ゆうなの花を焼き付けた直径18cmの中皿です。本や雑誌の上にぽんと置いて、そのまま読みふけってしまうような使い勝手の良いサイズに仕上がりました。

展示している書籍の中でも、特に「透明標本」(冨田伊織 著)はお気に入りです。音のない美しさに心を奪われる作品集で、ヴィトゲンシュタイン氏の言葉が詩のように添えられています。
静けさに包まれた美しさを、どうぞ感じてみてください。
タイトルは「透明な沈黙」。展示会場には、一休みが出来るスペースがあります。本をお手に取って、海を見ながら読まれてみては如何でしょうか。

*恩納の自然2 硝子展*

恩納村の自然をテーマに、それぞれの工房が表現した作品が並びます。

期間:2025年5月15日(木) 〜 7月14日(月)
場所:恩納の駅2F「恩 The shop」
営業時間:11:00〜18:00
(※火曜・水曜は定休日となっております)




9月の展示会に向けて

9月中旬に、新たな展示会のお声かけをいただきました。
これから、その展示に向けての制作が始まります。
会場や日程が決まりましたら、改めてご案内いたします。



5月の沖縄と、月桃の制作

5月の沖縄は梅雨の季節。
この時期にしか咲かない花々が、しっとりとした空気の中に美しく咲き誇ります。

私が心惹かれる花の一つに「月桃(げっとう)」があります。
鈴なりに咲くその花は、甘くやわらかな桃のような香りを放ち、海風に揺れる姿は多くの短歌や詩、モチーフとして親しまれています。
私もその魅力に惹かれ、工房の正面に月桃をあしらった作品を飾っています。(サイズ:215cm×85cm)





今回、その月桃を使って大皿の作品を制作したいと考えています。
まずは月桃を丁寧に乾燥・下処理し、きれいに焼き付くかサンプルを作りながら調整を重ね、本焼きへと進めていきます。

月桃が咲いているこの時期だけが制作のチャンス。
限られた1か月の中で仕上げなければならず、少し焦りながらも、植物との一期一会を大切にしながら制作を進めていきます。




同時に、ゆうなの花も咲き始める季節。
他の作品の制作とも並行しながら、日々ガラスと向き合っております。

今後もブログでは、制作の進捗や「恩The shop」で開催中の「恩納の自然2 硝子展」の様子をお伝えしてまいります。
引き続き、お付き合いいただければ幸いです。




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