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2025/02/23 13:42
本日も、ニッチな制作風景をご覧いただき、ありがとうございます。
今回も、つづるガラスアート「ゆうなの花 丸平皿」の制作の様子をお届けします。
今回も、つづるガラスアート「ゆうなの花 丸平皿」の制作の様子をお届けします。
まず、ファイバーペーパー(ガラス繊維で作られた離型紙)の上に、特許技術による釉薬を染み込ませたゆうなの花と葉をそっと置きます。
その上に、高台を仮止めしたSUMIガラス皿を重ね、窯へ。
ガラスは800度以上で焼き上げますが、植物はわずか60度ほどで灰になってしまいます。
本物の植物をガラスに焼き付けるなんて、以前は考えられないことでした。
もしガラスの地層があったら、琥珀に閉じ込められた昆虫や植物のように、美しいのではないか?
そんな発想から、私は研究を始めました。
ガラス工芸研究所の学生だった頃、学校の電気炉を借りて実験を重ねました。
昨夜食べたサンマの骨をガラスに挟んで焼いてみたり、昆虫を閉じ込めて焼成してみたり……。
結果はと言えば、炉内にもうもうと煙が立ち込めて叱られたり、異臭騒ぎになって怒られたり。
それでも諦めず試行錯誤を繰り返し、20年。
銀とガラスを組み合わせた釉薬を用いた技法が認められ、特許を取得しました。

話が逸れてしまいました。
焼き上がった「ゆうなの花 丸平皿 SUMI」の高台を整えます。
がたつきがないよう、平版を使って削り、仕上げていく工程です。

ガラス加工には、粗目 → 中目 → 細目 → 磨きと、4段階の研磨を施します。
水を流しながら、丁寧に、時間をかけて磨いていきます。
水を流しながら、丁寧に、時間をかけて磨いていきます。


そして、仕上がった「ゆうなの花 丸平皿 SUMI」が並びます。

最後に、サインを刻み、専用箱に**「つづるガラスアート」**のロゴをレーザー印字。

ようやく、皆さまにお届けできる準備が整いました。
ひとつひとつ、順番に仕上げてお届けします。

このガラス皿は、ゆうなの花の優しい曲線と葉脈が浮かび上がる、世界にひとつだけの作品です。
光を透かすと、葉の繊細なディテールが際立ち、まるで時間が止まったかのような静謐な美しさをたたえます。
料理をのせれば、ガラスの透明感が引き立て、日常の食卓にやわらかな光を添えてくれます。
どうぞ、お手元に届く日を楽しみにお待ちください。
本日もお付き合い頂き、どうもありがとうございました。
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